30代独身の静かな生活

30代の日記。生活、婚活など。

pdfを読んでも頭に入っていない気がする

 テレワークにおいては、書類の紛失リスクがあるため、紙媒体での持ち出しは原則禁止されている。したがって、パソコンの画面でpdfやexcel表を読んだり確認したりしているが、紙媒体で読んでいるときに比べてあまり頭に入ってこないので少し悩んでいる。自宅で環境的に集中できないこともあるのだけど、文字を追っていても目が滑っているような感覚がある。それに、マーカーをしたり、手書きで書き込みをしたいし、複数の資料を同時に開いて考えたりしたい。もちろん、pdfにマーカーしたり、メモを追記したり、デュアルディスプレイとか、技術的には可能なのだろうけど、マウスを操作して、マーカーのボタンをクリックしてドラッグしたり、別のファイルを開いたりといった作業は、直観的にできないというか、頭を別のチャンネルに切り替えないといけないような感覚があって、集中が切れる。
 自分は30代前半で、Y世代とかミレニアル世代とか言われているようで、デジタルデバイスには比較的慣れている世代に区分されるようだ。確かに幼少期にはゲーム機に触れていたし、小学校に入学した頃は文部省が情報化社会を見据えて教育にパソコンを取り入れ始めた時期と重なっている。(といっても当時はパソコンが普及してなかったためか国の方針は「まずはコンピュータに慣れさせる」だったようで、ゲームをしたりペイントソフトで絵を描いたり、各々が好きなことをするだけの授業だった。)その後、windows95の普及やコンシューマゲーム機(PS、SS、64等)の熾烈な競争といったコンピュータの操作性とスペックが向上していった90年代、中学生の頃には初めてインターネットの世界に触れた。高校生になると携帯電話(確かN503)、就職後はスマートフォンになり、いつでもどこでも繋がれる社会になった。
 上記のように、デジタルデバイスや情報通信の発展とともに生きてきたから、画面で見たり操作したりすることには慣れていると思っている。職場の先輩が何でもかんでもプリントアウトしているのを見て「これくらい画面で確認すればいいのに。紙と手間がもったいない」と思うことも多々あったし、自宅だと書類はscansnapでpdf化して管理している。ただ、ほんの少し肌にあっていないような違和感を感じることがある。数年前にkindleを買った当初は読みたい本がすぐに手に入るので便利だと思っていたけど、結局紙の本に戻ってしまったし、スケジュール帳もメモも完全にデジタル化しようと様々なアプリを試しては結局紙の手帳に戻るということを繰り返している。考えがまとまらないときは、紙のノートに思いつくままに書く。ツールやアプリを使うより紙に書いた方がまとまりやすい。

 このようにデジタル化を志向しつつも、全てを電子化するのは自分は難しく思っている。デジタルデバイスに慣れ親しんでいるというだけで、結局、インプット(アウトプット)はずっと紙で行ってきた。身体は紙が基本なのかも知れない。